第78回日本臨床外科学会総会(2016年11月24日-26日)にて、当施設の島袋誠守医師(がん診療部長)が発表しました。
<テーマ>
・11月25日(金) 「集学的がん免疫治療の実践とこれから」
・11月26日(土) 「がん免疫療法の現況と将来展望」
<発表内容>
当施設を含む関連施設で行った樹状細胞ワクチン療法のうち、がん抗原としてWT1クラスⅡペプチドを用いた769例を解析。
その解析結果から、以下の結果が得られました。
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①切除不能・再発すい臓癌の患者様ではクラスⅠペプチドを単独で使用した場合よりもクラスⅠ, Ⅱを併用した患者様の方がMST(生存期間中央値)に延長が見られた。
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②クラスⅠとⅡを併用した患者様のうち、腺がん以外の肺がんと切除不能・再発すい臓がんの患者様では、ワクチン投与後のDTH(遅延型過敏反応)が30mmを超える症例において良好なMSTが認められた。
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③クラスⅠとⅡを併用した患者様のうち、早期から免疫療法を行った患者様(栄養状態の良い人、好中球/リンパ球比が4倍未満)において良好なMST(生存期間中央値)が認められた。
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